献血行ってきました〜!

先日、人生初の献血に行ってきました!

学生時代は大学によく献血カー(?うろ覚え)が来ていたのですが、在学中は毎日眠くて眠くて、少しでも空きコマがあれば図書館で座りながらウトウトするか徒歩圏内にあった自宅に帰って寝るかという「空いている時間のない」生活をしていたため、一度も献血せずに大学を卒業してしまいました。

 

そんで社会人になると、そんなに間もないうちに持病を発症し投薬治療が始まったため献血ができなくなってしまったんですね。街の中で献血を呼びかける人の前を通り過ぎながらいつも「めんごっち…」と情けなく思っていました。

 

しかし今から半年近く前に、どんなに頑張って何年も真摯に治療を継続してるのに全然良くならない闘病生活と薬による鬼の副作用にストレスが爆発して全てが嫌になり勝手に服薬をやめたため(危険!世界中の人類誰もマネするな)、今はすっかりナチュラルボディでいつでも献血できる状態になっています。

 

そんなときに街を歩いていてたまたま献血を呼びかける人を見かけたので、ウキウキして「あのォ…」と話しかけついていきました。

 

献血には何種類かあるようなのですが、献血呼びかけ人曰く一度に400ml献血するコースでやってくれる人が足りないとのことだったので400ml抜いてもらうことにしました。

 

200mlが一番人気らしいと聞いて「んじゃ誰かの200と誰かの200を混ぜりゃ400なるやん」と思っていたのですが、よく考えたらダメですよねよく考えなくてもダメです。爽健美茶とおーいお茶を混ぜて飲むのはなんか嫌、別々がいいと思うのと同じです。

 

血を抜いている時間自体はそんなに長くなくて10〜15分で済むとのことだったのですが、私の場合は初めてだったので事前の手続きや問診、検査などがあったのと、献血した人は全員休憩ブースで一定時間過ごし体調に異変がないか様子を見る必要があったため、トータルで1時間くらいかかると伝えられました。

 

検査は血液型検査と、うろ覚えですがヘモグロビンの量か何かがちゃんとあるかを測って血を抜いて大丈夫な状態か確認する検査がありました。血液自体が献血に使える状態かを調べる検査は献血後にやってくれて、結果だけが届きます。

 

手続きも問診も検査もちょー優しく親切で穏やか〜で楽ちんうれぴよでした。

 

血液型検査のときはちょっとハラハラしました…29年間A型だと思って生きてきたし常にそう自己申告してきましたが、よく考えたら産院がそう言ったからそう思い込んでいるだけでこの目で確認したことは一度もなかったので、ここでA型じゃないと分かったら過去のどこかでまずい嘘をついていたことにならないかとハラハラしました。

 

結果はA型でした!生まれたてホヤホヤの赤ちゃんのときから成長するにつれて血液型が変わる人もごく稀に聞いたことがあると聞いたことがなくもないので、予想と一致した結果で安心しました。

 

ほんで血を抜くときですが、テレビ付きリクライニング式のお椅子に座らせてもらいのんびりしているだけで良かったのでかなり快適でした。

 

背もたれにもたれると椅子に内蔵された何かからテレビの音声が聞こえるようになっていて、ニュースなりなんなり見てたら秒で終わりました。10〜15分と伝えられてましたが体感的には10分も経ってないくらいに感じちゃいました。

 

担当してくださった方が本当に親切で、「今日はお仕事帰りだったんですか?あ〜お休みだったんですか。お疲れ様です」と言ってもらえました。私は今現在も療養中なので言うほどろくに仕事してなくて、どう考えても責任持って他人の血液を抜いて管理する仕事をされている最中である担当の方の方がちゃんと働いているのに、優しい言葉をかけてもらえて心がホロ泣きしそうでした。

 

でも!注射針は普通に痛かったですよ!その辺の病院でしてくれる採血の針より太かったので「イデデデデェ!!!」くらいの痛みはありました。

 

そんなこんなで血液を抜いてもらって、担当の方が熱いお茶を持って来て下さって(飲み物は選べました。さっきまで沸騰してたんかと疑うくらい熱いお茶でした笑)、ゆっくり水分補給しながら30分くらい休憩して帰りました。

 

私みたいに持病があってろくに仕事も継続できない状況にあると、人に助けてもらう機会は沢山あるのですが人を助けられる機会って全然ないんですよ。

 

でも私、ハッキリ言って血液にはかなりの自信があるんです。自分の体が回復するよう必死になって日々バランスに気にかけた食事をし、適宜サプリメントを取り、眠りが浅くてろくに寝れん時も悪夢が酷い時も寝転んでると体が痛くて仕方ない時もなんとか寝ようと頑張って睡眠時間を確保して、極力ストレスを溜めないようにして、よく歩いて家事をして積極的に動くことにも気をつけて、本当は毎日生きとるだけでもしんどかったけど気になることがあれば都度それに合った科の病院に行って相談して、何よりも体のことには気を遣ってきました。

 

そんでなぜ回復しない?という話ですがそれは置いといて、だから持病とは直接関係のない血液については絶対健康的だろうと確信を持ってたんです。実際献血後にきた検査結果もええ感じでした。そういう自分にとって自信があるところを使って誰かのためになれる瞬間が久々に来て、ちょ〜〜〜⬆嬉しかったです。

 

いつも体調が悪いので自分の体に対するポジティブなイメージを見失いがちだったのですが、今回献血したおかげで「よー考えたらええところもある」と再発見できて、しかもしれが誰かのためになるかもしれない機会を得られてテンション上がりました。

 

休憩ブースには骨髄バンクや臓器提供の案内もあって「ホェー」と思って読んでいました。

 

臓器移植が必要な方は、臓器移植を受けてそれが適合すれば健康な人と全く変わらない普通の生活を送れるようになる場合もよくある書いてあり、実際そういう経過を辿った方のエピソードも書いてありました。

 

普通の生活!健康な人と変わらない生活!そのフレーズにどれだけ憧れ夢見たことか!私は何をどう頑張ってもダメだったので、どうすればそういう状態になれるのか全く検討もつかなくて諦めてるんですが、臓器移植を受ければそうなれる人がいることに"半端ねぇ夢 〜DREAMS COME TRUE〜"を感じました。

 

今まで自分が死んだ後に臓器提供をするかどうか意思表示をしたことがなかったんです。死んだ後のことなんて見当もつかなさすぎてイメージができませんでしたし、命を失うだけでも嬉しくないのに臓器までどっか行くんか〜と思うとそんなにテンション上がりませんでした。

 

でも臓器提供に関しては、臓器を失うというより今まで必死に守ってきた臓器が誰かの中で生き続けてくれるということなんかなと感じてきて、心の中のもったいねぇババアがしみじみと頷きながら「なんてエコなんだ」と感動しました。

 

自分の体の中で臓器を健康に育てて、それを健康なまま保つというのはそんなに当たり前にできることでも簡単なことでもないと思うんです。まだ子供で自己管理できない間は保護者の頑張りが、そして大人になってからは自分の頑張りが必要です。日々の健康管理を継続して、異常があったら検査や治療しないといけないし、気をつけていてもコントロールできない何かが原因で健康を損ねることもあります。

 

私の場合は持病の影響で希死念慮がもんのすごい酷いときもあったので、今なんとか「臓器、生きてますッ」状態を維持しているのはえらい奇跡的なことだと思っています。

 

私も関西人ですのでケチめな感性強めですから「こんなに労力をかけ頑張って育て守り抜いたものを私の脳が死んだくらいで燃やすのはもったいない!」と思いました。なのでまあ、私が死んでも休めないと思ってくださいね臓器のみなさん…( ; ; )

 

自分が闘病してて痛感したんですけど、生き物が元々持っている体の仕組みって本当に精巧ですごいんですよね。

 

人間が頭使って作ったものやちょちょいとできる工夫でそう簡単に補えるものではないんです。一度体そのものを損ねるともう簡単には戻れません。

 

だから人の組織がいかに大切なのかも、それらがきちんと働いている健康的な生活がいかに尊いかも、それが得られない人生がどんなに辛いかも、私はよー分かりますから、自分の組織がどっかで元気にやってくれて、誰かを幸せにしてくれるのは夢あるなと思いました。

 

臓器提供は死んでからの話なのでまあええんですが、骨髄バンクはね〜…。ドナーになると入院して全身麻酔を受ける必要があるとかないとか書いてたような気がするんですが、今の自律神経がヨワヨワでストレスですぐゲソゲソになる自分がそれをしたら自分の健康を保てなくなると思ったので、とりあえず元気になってから考えようと思いました!死んでからの方が何でもできるのなんでやねん

 

そんな感じで初めての献血は楽しかったです!ジュース飲めるし、お菓子もらえるし、漫画読めるしキーホルダーもくれました!

 

清潔な環境で医療的なプロセスを経て血を抜いたくらいで人は死にませんし痛くはあっても痒くはないですが、血液がないと命が危ないシチュエーションにいる人は存在します。ぴょっと血液を抜いたら誰かが助かって、その人が社会に生きる中でやったことが別の誰かのためになったら、回り回って自分に返ってきますよ。

 

私はドケチなんでどんな小さな見返りも欲しがるし嬉しく思うし、だからこそできる範囲なら誰の助けにもなりたいんです。ドケチのみなさんぜひ献血行ってみてください。何回も書くけどジュース飲めますよタダで。